安藤忠雄建築展

現在サントリーミュージアムで行われている「安藤忠雄建築展」に行ってきました。目当てはご本人によるギャラリートーク
サントリーミュージアム[天保山] サントリー

近くのローソンで前売り買ってから行ったんですが、受付でマネージャーに「言ってくれたら招待券あげたのに…」と言われました。もっと早く言って欲しかった…!

ギャラリートークの整理券を貰うためにちょっと早めに行ったんですが、丁度前の回のギャラリートークの途中で、入り口すぐの「中ノ島プロジェクト」の模型が展示してある部屋には凄い人だかり。さすがにネームバリューあるなぁ。


人ゴミを何とかすり抜けて、先に他の展示を見て回ることに。
建築展なんで、展示はもちろん写真と模型、あとは映像がちらほらあるのみ。この辺り何とかバリエーションを増やせないかなぁ、と思いつつ模型を見て回る。
模型を見て改めて思ったのが、安藤忠雄建築の共通点。本なんかで良く言われてる、幾何学図形に、別の図形を貫入させるプラン設計。それが模型で見ると良く分かる。
そしてやっぱり水を活用した建築が多いですね。本人曰く、特に意識したわけではく、あるものを使おうとしたらそうなったということでしたが。
その中でもアブダビ海洋博物館は凄い。うねった形態の建物本体の下を水が通り抜ける…、いや水の上を建物がうねって渡ってるのか。
模型の中で別の意味で面白かったのが、神戸市にある「4×4住宅」の模型。模型自体も良く出来てたわけですが、その中に置いてあった人型模型がどうみても安藤忠雄本人。髪型がまさに。


一周見終わった後にギャラリートークへ。思ってたよりも小さな人でしたが、話しだすとやはりパワーがありますね。
話の内容としては、建築そのもの、というよりは教育論が大半を占めていました。
中ノ島プロジェクトの模型は大阪大学の学生*1に手伝ってもらって作ったそうですが、あまりのスケールに学生は二ヶ月で音を上げてしまったとか。
そのネタを取っ掛かりに、忍耐力、構想力、実行力が大事であり、今の学生にはそれが欠けていると主張。今の中ノ島プロジェクトの桜の通り抜け、壁面緑化プロジェクト、大噴水などの話につなげてました。
桜の通り抜けと、大噴水はもうすぐ本当に実現するとあって、上の話が説得力を持ちます。ただ言われても反発するだけなんでしょうけど。

中ノ島プロジェクトを推進する動機として「大阪はもう絶望的な都市やけど、やれることはやっとこうと思った」と笑いながら言っていたのを見て、この人は大阪が好きなんだなぁと思いました。
話の中では散々大阪をこき下ろしつつも、表情は凄く楽しそうでそれが伝わってくる。ツンデレか。


30分くらいの短いギャラリートークでしたが、充実した時間を過ごせました。
今度は建築についてのお話も聞いてみたい。

*1:曰く、ドレイw