「腑抜けども、常世の怪談を見せろ」

という怪談社のイベントに行ってきました。
会場は五条楽園の歌舞練場。


路地裏のひっそりとした場所にあり、中々雰囲気が出ていました。これはかなり怖いんじゃないか…とこの時点で一緒に行った先輩ともどもガタガタ。なんせ2500円払ってるわけだし。

古い階段を昇ると

こんな会場。音楽もそれらしいのがかかっていてかなり怖い雰囲気。

で、話者が4人いて、それぞれが怖い話を披露していくんですが…
あまり怖くない。というか全然怖くない。むしろ笑える。
怖がらせる怪談、ではなく楽しませる怪談、といった感じでした。震え上がるような感じを想像していたので肩透かしを喰らった気分。どなたも話し方が非常に上手く、ぐいぐい話しに引き入れられる。同じ話を文章に起こしたり、素人が読んだら凄くつまらないんだろうなぁ。ゲストではプロの落語家の方も出てきて、その方も流石の話しぶり。
ただ、たまに不意打ち的に怖い話が出てきて、上手い構成だなぁと感心させられました。


休憩中に舞台前にこんなのを発見。香代子さんという社員らしいです。


予想していたものとはかなり違っていたものの、非常に楽しい二時間でした。
ただ、本当に怖い話を求めて行った人にとってはやや不満が残るものだったんじゃないかなぁ、と。
自分たちも帰り道では、「怖かったね」ではなく、「凄く話し方が上手い。ああなるにはどうすれば良いか。どうすればああいう風に人を楽しませられるか。」について盛り上がりながら帰ったくらいですし。

次回のイベントは5月3日に、大阪の和光寺で本気で百物語を行うそうです。こっちは中々怖そうな感じ。
ただ、「本気」とわざわざ明記していることもあり、時間は18時〜29時と訳の分からん設定になってます。途中参加・退席は勿論有りだそうなので、興味ある人は是非。この人たちの語りはオススメです。

参考リンク:怪談社
怪談社公式サイト